マグタス(ベタニア)

モーセの終焉の地ネボ山を訪れる方は多いかと思いますが、ヨルダンにはほかにも旧約・新約聖書の舞台となった場所が数多くあります。
聖書の舞台というとどうしてもイスラエルのイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。ヨルダンにも下記のようにゆかりの地がいくつもあります。

旅の目的地に一カ所聖書由来の地を加える、もしくは聖書というキーワードでヨルダンをまわってみるのはいかがでしょうか?

また、トライウェイズでは、ヨルダンとイスラエル2か国の聖書ゆかりの地をまわる旅のアレンジも可能です。

ヨルダンのおもな聖書ゆかりの地

ネボ山:

モーセが最後に約束の地カナンを見おろした場所として知られています。修道院が建てられていますが、こちらは閉鎖中のため、中に入ることはでいません。
近郊の町マダバもメデバという名前で旧約聖書中に何回も出てきます。

マグタス(ベタニア):

ヨルダン川の東岸に位置するマグタスは、洗礼者ヨハネがイエス・キリストに洗礼を授けた地ベタニアと考えられており、現在、洗礼の地“ヨルダン川対岸のベタニア” として世界遺産登録されています。川で洗礼をおこなうための場所も設定されており、観光客だけでなく、ヨルダン川での洗礼希望者も訪れます。
対岸のヨルダン川西岸のカスル・エル・ヤフードはイスラエル。数年前からこちらも洗礼所として観光客・ヨルダン川での洗礼希望者を受け入れています。

ムカーウィル(マカエラス):

死海にほど近い丘の上にある、紀元前1世紀にヘロデ王が築いた宮殿の遺跡です。サロメが、義父ヘロデ=アンティパス(ヘロデ王の息子にあたります)の祝宴で踊る見返りとして、彼に洗礼者ヨハネの首を所望したという、オスカー・ワイルドの戯曲でも知られる洗礼者ヨハネとサロメの伝説の舞台です。

ロトの洞窟:

ビザンチン時代の修道院施設。ソドムが滅びた後にロトとその娘達が身を寄せたとされる洞窟もあります。この洞窟は長らく巡礼者に宿泊所として提供されていました。

ハママート・マイン(マイン温泉):

ヘロデ王が病の治療のために湯治に訪れたと言われる温泉(カリエロの温泉)です。温水が滝となって落ちてくる地元民や観光客にも人気のスポットです。滝のそばにはリゾートホテルが建てられており、スパなども楽しめます。

ペトラ:

ナバテア人の遺跡として知られているペトラとその一帯も実は聖書ゆかりの地です。
ペトラ遺跡に隣接するワディ・ムサ(アラビア語で「モーセの谷」)には、アイン・ムーサ(モーセの泉)と呼ばれる泉があります。この泉は、モーセが岩をたたくと水が湧き出て泉になったものと言われています。
また、ペトラ一帯で一番高い山の頂上には、モーセの兄アロンの墓があり、古くから巡礼地となっていました。この山は、現在アラビア語でジャバル・ハールーン(アロン山)と呼ばれており、聖書で言われるホル山だと考えられています。

ヨルダンで聖書ゆかりの地を訪ねる
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