ワディラム・ジープサファリ

ワディラムは月の谷とも称されるヨルダン南部のアカバとサウジ国境に近い地域です。砂漠や、自然にできた岩石のアーチ、切り立った崖、狭隘な渓谷など変化に富んだ景観が特徴的な一方、先史時代からの人々の営みを感じ取れる貴重な考古学的資料である岸壁の壁画や碑文が多数残される場所でもあります。
それらの自然や古の人々の営みを砂漠の風を感じながら堪能できるジープサファリがワディラムのメインのアトラクションですが、砂漠で過ごす一夜もまた大きな魅力の一つ。夜の砂漠に寝袋というのも可能ですが、ベッド付きのテント(ロッジ)を備えたキャンプがワディラムにはいくつもあり、そこに泊まることも可能です。

そんなワディラムですが、実は古くから映画のロケ地としても知られています。また、近年、従来とは違った新しい宿泊の仕方を提供するキャンプが出てきています。

ワディラムは有名な映画のロケ地!:

ワディラムでは、古くは『アラビアのロレンス』(1962)、近年では『アラディン』(2019)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)、『スターウォーズ/ローグワン』(2016)、『プロメテウス』(2012)、『オデッセイ』(2015)、『トランスフォーマー/リベンジ』(2009)ほか様々な映画の撮影が行われてきました。まるで別の惑星にいるかのような風景が広がっているからか、SF映画の撮影が多いのがワディラムの特徴ではないかと思います。
ここでは、モロッコのワルザザードのように映画スタジオが等があったり、セットが残っているわけではありませんが、映画で見たドラマチックな砂漠の風景がジープサファリなどで楽しめます。
そして、もしかしたら、滞在中もこの月の谷のどこかで新作映画の撮影が進んでいるかもしれません。

テントで一泊~どんなテントで一夜を過ごす?:

バブル・テントの中からは外の風景が見える

ワディラムのキャンプでの宿泊というと、ベドウィン風の四角くて黒いテントが有名です。
この黒いベドウィン・テント。テントとは言いながらも実質はロッジといった方が正しいのですが、外見は同じような黒テントでも、ベッドを置いただけの簡素なものから、どことなくアラビアンナイト風の内装とエアコンやプライベートのバスルームを完備した豪華なものまで、キャンプによってさまざまな種類があります。
さらに、近年では火星風テントやバブル・テントと言われる新しいタイプのテントを備えたキャンプが増えてきました。この火星風テントやバブル・テント(ドーム)と呼ばれる新型のテントは、コロニーや宇宙船を思い起こさせるようなドーム型の部屋の天井部分あるいは壁の一部にガラスほかの透明な素材をあしらったもので、部屋にいながら目の前に広がる砂漠の風景や砂漠の上の星空を堪能できます(ただし、テントによって見え方は様々)。

砂漠のベドウィンになったかのようなベドウィン風の簡素な黒いテント、外見は簡素でもエアコンやバスルーム付きのホテルのように快適なテント、別の惑星に降り立ったかのような雰囲気を味わえる火星風(もしくはバブル)テント、どのテントで一夜を過ごされますか?

ワディラム~映画のロケ地とテントで過ごす一夜
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